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2014年6月11日 (水)

焦点・千代田区主催の人間国宝の会

 東京都千代田区主催の「人間国宝の会」が5日、国立劇場小劇場で開かれた。新内節・新内仲三郎の呼びかけで毎年6月に開催されており、今年8回目である。
 今年は、予定されていた河東節・山彦節子が怪我のため辞退、同・山彦千子、長唄・宮田哲男、今藤政太郎、鳴物・堅田喜三久に仲三郎の5人の人間国宝が至芸を披露した。
 まずは河東節。歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」になくてはならぬ音楽だが、三味線の千子ら約50人が、その「助六」で江戸の粋を迫力たっぷりに聴かせた。
 続く新内節は、仲三郎の弾き語りで滑稽な「朝比奈地獄巡り」。
 後半は、長唄「靭猿」から。宮田の唄、政太郎の三味線、喜三久の小鼓と国宝3人が揃う豪華版で、猿と猿曳きの情を劇的に聴かせる。
 最後は、舞踊「蘭蝶」。新内剛士の浄瑠璃、仲三郎の三味線で、歌舞伎の市川春猿が此糸の口説をしっとりと踊った。
 この間に開かれた「トーク」では国宝5人と石川雅己千代田区長が参加、国宝たちが自らの健康管理や危機管理をユーモアを交えながら明かした。
  人間国宝はマスコミの造語だそうで、正しくは国の重要無形文化財の保持者として各個認定された人を指すが、名称の持つインパクトは大きい。その競演となると、注目度も高い。現在、芸能関係で50人近い国宝がいる。この会に積極的に参加して、伝統芸能の振興に寄与してほしいものである。=敬称略
(伝統文化新聞にも掲載します)

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