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2014年6月10日 (火)

東宝ミュージカル「シスター・アクト~天使にラブ・ソングを~」評

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<見>「シスター・アクト」は、米ヒット映画「天使にラブ・ソングを」のミュージカル版で、日本初演。アラン・メンケン音楽、飯島早苗訳・上演台本、山田和也演出。
 自由奔放なクラブの黒人歌手・デロリスは、愛人でギャングの親分のカーティスが人を殺す現場を目撃した。身を守るため戒律厳しいカトリック修道院に身を隠す。そこで下手な聖歌隊を指導、ローマ法王の前で歌うほどに上達させるが、カーティスの追手か迫る。ロックやソウルなどにぎやかな曲の中で展開される、心がホットになるミュージカル・コメディである。
 主役・デロリスは、瀬奈じゅんと森久美子の交互出演。拝見した瀬奈は、目いっぱい弾け、舞台をリードしていく。くせのない素直なタイプの女優だけに、女房持ちのギャングの親分の愛人役は、いささか不似合いだが、歌の下手な修道女たちを指導し、絆を築いていく過程はその持ち味がいきている。演出の問題だが、聖歌隊を稽古する件は、もう少したっぷり時間をとってもよかった。
 カーティスも交互出演で、拝見したのは大澄賢也の回。悪党ぶりだけでなく、滑稽味もある。
 ベテランがしっかり脇を固めている。恐い修道院長に鳳蘭。デロリスの革新に対し、保守の立場を代表する。この人が保守的な役を演じるのは、時の移ろいを感じさせるが、人間味溢れる演技は年の功。
 村井國夫がオハラ神父で出演している。初めは修道院の経営問題などで何やらうごめいていたが、聖歌隊が活躍し始めると派手な衣装で存在感を示した。
 ほかに、警官エディに石井一孝、シスターに春風ひとみ、浦嶋りんこ、ラフルアー宮澤エマなど。
4日所見。
――7月8日まで、帝劇で上演。
(写真は瀬奈じゅん)=東宝提供

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