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2014年6月10日 (火)

国立劇場六月歌舞伎鑑賞教室評

<見>国立劇場の六月歌舞伎鑑賞教室の「歌舞伎のみかた」は虎之介の解説。客席通路から登場、観客を驚かすが、あどけなさの残るまだ16歳。かわいい話しぶりに拍手が集まる。  芝居は、宇野信夫の新歌舞伎「ぢいさんばあさん」。愛妻・るん(扇雀)の弟・宮重久右衛門(虎之介)の不始末の責任を取り、京に赴任した美濃部伊織(橋之助)は、ふとしたことから同僚・下嶋甚右衛門(亀三郎)を死なせ、江戸に帰れなくなるが、37年ぶりにるんと再会する。  橋之助は、第一幕「伊織の屋敷」でいささか貫録があり過ぎだが、三幕の元の屋敷になると、違和感のない老けぶりで、妻と離れ離れになって過ごした長い歳月を思わせる。  扇雀は逆に、一幕の若妻時代が、初々しく優れている。白になってからは、老け方がやや不足している。  と、少し注文を付けたが、2人は好演、心温まる夫婦愛のドラマを作った。  亀三郎の下嶋がいい。他人のことを考えない、嫌味な厚かましさが出る。このところいい仕事が続く。  虎之介もしっかりした演技。美濃部夫婦の留守を預かっていた久右衛門の子・久弥の国生、その妻・きくの児太郎が瑞々しい若夫婦。 5日所見。 ――24日まで国立劇場大劇場で上演。

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