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2014年10月16日 (木)

新内剛士の会

<見>新内剛士の会が開かれた。今年は「不断桜下総土産」に挑んだ。「佐倉義民伝」を素材にした魯中の大作で、上は佐倉宗五郎が妻子に難が及ばぬよう去り状(離縁状)を渡す「住家の段」、下が3人の幼子と別れを惜しむ「子別れの段」。
 剛士は重税を課せられた農民の苦しみを表わすかのように、全体に抑えた語り。「子別れ」より、「住家」がいい。とくに、去り状を渡す宗五郎、それを破り捨てる女房のくだりに情がこもり、優れている。
 昨年の会では滑稽物「膝栗毛」を軽妙に語ったが、今回は夫婦、親子の情愛、民衆の怒りをじっくり聴かせた。三味線は、「住家」が鶴賀喜代寿郎、上調子・新内勝志壽、「子別れ」が新内勝一朗、上調子・鶴賀伊勢一郎。

12日所見。

ーー紀尾井小ホールで上演。

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