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2014年12月17日 (水)

国立劇場十二月文楽公演評

<見>中堅若手で好舞台を作った。
伊達騒動を題材にした時代物「伽羅先代萩」は、「竹の間」が咲甫大夫の政岡、始大夫の八汐らで清友の三味線。若々しくにぎやかな舞台である。続く「御殿」は前が津駒大夫・藤蔵で、後が呂勢大夫・燕三。「御殿」の後の部分が迫力十分で、聴かせる。呂勢は折り目正しい語りの中に、忠義のため我が子・千松を犠牲にした乳人・政岡の苦悩が大きく描き出される。ベテラン咲大夫の相三味線を勤めている燕三は、呂勢と組んで気迫の三味線。人形は、勘十郎の八汐、和生の政岡で、共に御殿の格調を保つ。
 もう一演目の「紙子仕立両面鑑」の「大文字屋」は、助六揚巻心中事件にまつわる家族の苦境を描く世話物。中が芳穂大夫・清馗、奥が千歳大夫、富助。千歳が、夫・助六と遊女・揚巻が出奔したため実家に戻されたお松、助六の実家を救うため揚巻の替わりにお松に身売りを迫る兄の栄三郎、2人の母・妙三らの苦しい胸の内を語り分ける一方、番頭・権八で笑いをとる。人形は玉也の権八、簔一郎の妙三、幸助の栄三郎、清五郎のお松、玉女の助右衛門ら。
15日所見。
――16日まで国立小劇場で上演。

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