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2015年1月16日 (金)

東宝「スタンド・バイ・ユー」評

<見>世の中に似たもの夫婦もいるが、趣味・性格・人生観・価値観などが真逆で、どうして一緒になったのかと首をかしげたくなる夫婦もある。そんな2組の夫婦の愛憎を現代的に笑い飛ばしたコメディだ。岡田恵和脚本、堤幸彦演出。
榊誠治・愛子(勝村政信・真飛聖)と藤沢英明・ハルカ(戸次重幸・ミムラ)の2組の夫婦が連れだって、貸別荘に出かける。しかし、誠治とハルカが買い出しに出て大雪に閉じ込められたことから、夫婦ではない男女が別々に一夜を明かすことになる。誠治とハルカは草食系、英明と愛子も肉食系でしかも昔付き合っていた仲という。似た者同士だけに、2組とも急接近。それに熟年管理人・大和田三郎(モト冬樹)の妻・里子(広岡由里子)と若いアルバイトの町田君(馬場良馬)の不倫発覚も絡んで貸別荘は大騒ぎ。
 俳優がつぶぞろいで舞台が弾んでいる。たとえば、勝村は草食系男子の柔らかみを出すだけでなく、うぬぼれが強く美人コンテストに夢中の妻・愛子を諌める終盤は説得力がある。その愛子を演じる真飛も迫力がある。戸次は事業に積極的なやり手の反面、弱みもうまく見せている。
 多少性格が違っているほうが、バランスがとれていいということか。楽しめる舞台だ。
13日所見。
――27日までシアタークリエで上演。

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