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2015年2月20日 (金)

焦点・藤本草・藤井昭子結婚披露宴

 晴天なれど風強き2月15日夕、東京は日比谷の帝国ホテルで、邦楽界ゆかりの熟年カップルが結婚を盛大に披露した。新郎は日本伝統文化振興財団会長の藤本草さん、新婦は九州系地歌・銀明会副会長の藤井昭子さんである。

 藤本さんは詩人で作家の野上彰の長男。日本伝統文化振興財団で邦楽界の気鋭を顕彰する一方、古い邦楽レコードの保存管理(アーカイブ)を推進する邦楽の強力なサポーター。来賓あいさつによれば、藤本さんはアーカイブが完成するまで仙人のような頬髯を剃らないそうだ。藤井さんは地歌の人間国宝だった藤井久仁江の長女。地歌の外国人への普及を願い英語解説付きリサイタルを主催。また、70以上も回を重ねる「地歌ライブ」を何と披露宴前日にも開催したがんばり屋である。

 当然ながら会場は大人のムード。お2人が音楽界に縁が深いだけに、洋楽、邦楽の双方から一流の演奏家が名曲を披露し、音楽会としても楽しめる会であった。圧巻は、最後の藤井さん、兄で銀明会会長の藤井泰和さんら一門による重厚華麗な「根曳の松」。めでたさが広い会場を覆った。

 そして、新郎の終宴あいさつがよかった。自身が65歳であり、新婦が間もなく52歳になること、そろって再婚であることを堂々と明らかにした上で、銀婚式まで添い遂げたいと語った。会場は沸いた。その時は90歳になっているからである。既に始まっている高齢化社会に光明を投げかけるようなカップルの誕生を祝うとともに、お2人には邦楽界のために、さらなる活躍を期待したい。(伝統文化新聞にも掲載します)

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