« 焦点・坂東三津五郎の死 | トップページ | 三月大歌舞伎評 »

2015年3月 4日 (水)

氷川きよし公演評

Photo


<見>歌手の氷川きよしが芝居と歌謡ショーで楽しませた。第一部の芝居は市川正脚本・演出「め組の辰五郎」で、氷川が町火消の辰五郎。職人から火消になり、悪者から江戸の町を守る。少年との友情、辰五郎自身の出生の秘密を絡めた肩の凝らない娯楽作になっている。
 芝居に力を入れる氷川は初々しい辰五郎を作った。台詞の腕を上げつつあるが、まだ素人っぽさが残る。それを支えたのはベテラン共演陣。
 辰五郎の祖母お信の中村メイコは、舞台をにぎやかにすると共に、辰五郎が武家の子であることが判明する件では‘母物’の情味も出す。
 め組の頭・鉄造の勝野洋が火消の頭らしくていい。これは予想外だった。
 辰五郎の兄であることが分かる朝倉伸太郎の太川陽介は、折り目正しい武士になった。町人の辰五郎とのコントラストをうまく出している。
 上方から来た半次の曾我廼家寛太郎が関西弁で舞台を盛り上げる。芸達者なところを見せた。
 第二部はオンステージ。自身のヒット曲で堪能させるが、「リンゴ追分」などカバー曲でもうまく情感を伝えた。
4日所見。
――29日まで明治座で上演。
(写真は氷川きよし)=明治座提供

« 焦点・坂東三津五郎の死 | トップページ | 三月大歌舞伎評 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 氷川きよし公演評:

« 焦点・坂東三津五郎の死 | トップページ | 三月大歌舞伎評 »

無料ブログはココログ