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2015年10月 7日 (水)

こまつ座「マンザナ、わが町」評

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<見>第二次世界大戦中、米国マンザナの強制収容所に押し込められた日系人を描く井上ひさし作品。鵜山仁演出。
 ジャーナリストのソフィア岡崎(土居裕子)、浪曲師オトメ天津(熊谷真実)、奇術師サチコ斎藤(伊勢佳世)、歌手リリアン竹内(笹本玲奈)、映画女優ジョイス立花(吉沢梨絵)。一芸を持つ女性5人が、所長の要請で収容所の自治をアピールする朗読劇「マンザナ、わが町」を上演することになる。しかし、1人が強制収容の不当性を訴える手紙を米大統領に送り続けていたため、寒冷地の収容所に移動させられることになった。他の仲間4人が団結してそれを阻止する。
 笑と歌で楽しませながら、戦前の米国における日系人差別、人権侵害を追及する。大国米国の過去の過ちを指摘するのは、最近上演された井上作品「父と暮らせば」と同様である。黄、黒、赤、白、こげ茶。地球は水、水から生まれた色は皆美しい。肌の色を超えて世界中、仲良くしようという呼びかけは、まだまだ色あせることはないだろう。
 5人の女優は明るく元気に歌い、舞台を跳ねる。中でも熊谷が巧みに浪曲を披露、芸達者なところを見せる。 
6日所見。
――25日まで紀伊國屋ホールで上演。
(写真は「マンザナ、わが町」の舞台)=谷古宇正彦撮影、こまつ座提供

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