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2017年6月 9日 (金)

六月歌舞伎鑑賞教室評

<見>前半の「歌舞伎のみかた」は隼人の解説。過去に何度か担当しているが、史上最年少、高校生解説といわれた7年前に比べると、格段の落ち着きがあり、客席をつかむ技量が付いた。そして何より客席の心をつかんだのは、自ら立ち回りと獅子の毛振りで汗をかいたことだ。最後に舞台の写真を携帯電話で撮影し、ネットにアップして歌舞伎普及に協力してほしいと舞台中央や花道でポーズをとった。隼人のアイデアだそうだ。舞台の撮影禁止の“岩盤規制”に風穴を開けたということか。感心した。
 芝居は歌舞伎十八番の「毛抜」で、錦之助の粂寺弾正。こちらも12年前の初演時に比べるとしっかり荒事の声になっている。腰元巻絹(孝太郎)や若衆の秦秀太郎(隼人)にちょっかいを出す件も愛嬌がある。悪者の八剣玄蕃(彦三郎)を討つ件は力強く、幕外の引っ込みも安定感がある。磁石を使った奇抜な悪だくみを見破る正義の味方をおおらかに演じた。
 五月に襲名したばかりの彦三郎が玄蕃を大敵に作り、舞台を弾ませた。
ほかに友右衛門の小野春道、秀調の秦民部、橘三郎の小原万兵衛、梅丸の錦の前、尾上右近の小野春風。
7日所見、
――24日まで国立劇場大劇場で上演。

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