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2017年7月20日 (木)

七月名作喜劇公演評

<見>おなじみの喜劇2本。
「お江戸みやげ」は結城紬を行商する倹約家のお辻(波乃久里子)が歌舞伎役者・阪東栄紫(喜多村緑郎)に一目ぼれ、栄紫とお紺(小林綾子)の恋を実らせるため稼いだ金を投げ出す。波乃は倹約ぶりであまり笑いを取ろうとせず、抑制を効かせた演技で長く独り身を通した女の切ない恋心をうまく出している。歌舞伎女形の市村萬次郎がお辻の陽気な行商仲間おゆうで存在感を発揮した。喜多村は神妙に二枚目。
 もう一本の「紺屋と高尾」。大坂の紺屋職人・久造(喜多村)が江戸・吉原で見染めた花魁・高尾太夫(浅野ゆう子)と結ばれる目出度い話。喜多村の純情ぶりが見せ場になった。
 萬次郎がここでは久造の主人・吉兵衛で立役。周囲とあまり溶け込めないところが、かえって面白い。曾我廼家文童が頼りない医者・玄庵で上方喜劇の面白さを振りまいた。
5日所見。
――25日まで新橋演舞場で上演。

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