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2017年7月26日 (水)

焦点・国立劇場新企画、「大人のための雅楽入門」

 国立劇場(東京・半蔵門)が新しい企画公演を相次いで行った。6月10日に小劇場で開いた新シリーズ「日本音楽の流れⅠ―筝―」は筝曲の楽器の変貌をダイナミックな演奏で紹介する好企画であった。
そして、7月22日には「大人のための雅楽入門」と「大人のための声明入門」を主催、そのうち「雅楽入門」を拝見した。中高年夫婦の観客が多く、好評のようであった。
 同公演では雅楽の歴史や使用する楽器、笙、篳篥(ひちりき)、太鼓、竜笛、筝などの紹介や雅楽による舞、優雅な舞楽も披露した。
筆者が「大人のための」と題しただけのことはあると感心したのは、名曲「越天楽」をお馴染みの平調だけではなく、ほかの2つの調子に移行させた曲も聞かせてくれたことだ。全く異なる曲に聞こえる。平安の貴族たちは季節に合わせてこれらを聞き、楽しんだそうだ。移行はいささか専門的で難しい話だが、古の人々の風雅な心に触れることが出来たような気がした。
「子供でもわかる」講座は一般受けしそうだが、「大人のための」もあってしかるべきだ。
 伝統芸能入門で「〇〇のための」となると、是非ともほしいのが「外国人のための」である。そこで国立劇場に聞くと、六月歌舞伎鑑賞教室の2公演で実施したという。歌舞伎俳優の中村隼人さんとフリーアナウンサーの木佐彩子さんが日本語と英語を交えて解説したそうだ。今年で3回目になるという。外国人観光客の急増、3年後に迫る東京五輪と要請の条件がそろっている。「大人のための」同様、こちらも充実させてほしいものだ。

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