« 芸術祭十月大歌舞伎評 | トップページ | 能・白翔会評 »

2017年10月12日 (木)

東宝「土佐堀川」評

<見>副題に「近代ニッポンー女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」が示すように、明治期に女性財界人として、また女性の地位向上に貢献した女傑の物語。近年、NHKテレビでもドラマ化され、その中のギャグ、ビックリポンも使われている。テレビも軽い喜劇だったが、それを押し進め漫画的喜劇になっている。テレビと異なるのは、舞台らしくしっかり、泣かせ、笑わせていることだ。特定企業ど大学の名が出てくるのは気になる。古川智映子原作、小池倫代脚本、田村孝裕演出。
高畑淳子が京の豪商・三井家から大坂の豪商・加島屋に嫁いだ浅子。振袖を振り回して闊歩する出だしからワイルドぶりを発揮し、疲弊した嫁ぎ先を再建、石炭事業の成功、女子大学設立運動と強い台詞でパンチをきかせながら最後まで一気に見せる。はまり役である。
赤井英和が浅子の夫、信五郎。テレビの和事風の人物とは異なり、しっかりした立役の風情。作品世界に合ったのか、台詞がなめらかである。
田山涼成が信五郎の弟・正秋で、狂言回しに芸達者ぶりを見せた。南野陽子が浅子を支える小藤を控えめに演じ、にぎやかな舞台に静かなアクセントを付けた。葛山信吾が大阪財界の大物・五代友厚と教育者・成瀬仁蔵の二役。
5日所見。
――28日までシアタークリエ。

<見>副題に「近代ニッポンー女性を花咲かせた女 広岡浅子の生涯」が示すように、明治期に女性財界人として、また女性の地位向上に貢献した女傑の物語。近年、NHKテレビでもドラマ化され、その中のギャグ、ビックリポンも使われている。テレビも軽い喜劇だったが、それを押し進め漫画的喜劇になっている。テレビと異なるのは、舞台らしくしっかり、泣かせ、笑わせていることだ。特定企業ど大学の名が出てくるのは気になる。古川智映子原作、小池倫代脚本、田村孝裕演出。
高畑淳子が京の豪商・三井家から大坂の豪商・加島屋に嫁いだ浅子。振袖を振り回して闊歩する出だしからワイルドぶりを発揮し、疲弊した嫁ぎ先を再建、石炭事業の成功、女子大学設立運動と強い台詞でパンチをきかせながら最後まで一気に見せる。はまり役である。
赤井英和が浅子の夫、信五郎。テレビの和事風の人物とは異なり、しっかりした立役の風情。作品世界に合ったのか、台詞がなめらかである。
田山涼成が信五郎の弟・正秋で、狂言回しに芸達者ぶりを見せた。南野陽子が浅子を支える小藤を控えめに演じ、にぎやかな舞台に静かなアクセントを付けた。葛山信吾が大阪財界の大物・五代友厚と教育者・成瀬仁蔵の二役。
5日所見。
――28日までシアタークリエ。

« 芸術祭十月大歌舞伎評 | トップページ | 能・白翔会評 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1759264/71951066

この記事へのトラックバック一覧です: 東宝「土佐堀川」評:

« 芸術祭十月大歌舞伎評 | トップページ | 能・白翔会評 »

無料ブログはココログ