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2020年2月 6日 (木)

新橋演舞場・松竹新喜劇二月公演評

時代劇と新作現代劇で心温まる上方の笑いを見せている。

舘直志作「駕籠や捕物長」は駕篭屋の直作(曾我廼家寛太郎)お蝶(久本雅美)夫婦が領主・前田能登守(渋谷天外)や盗賊・赤鞘主水(天外二役)と絡む捕り物喜劇。久本と寛太郎が芸達者なところを披露する。ベテラン高田次郎が胴慾な金貸し・惣兵衛で顔を出す。

もう一本は大映画監督の山田洋二の原作・脚本・演出で、わかぎゑふが脚本・演出助手を勤めた「大阪の家族はつらいよ」。

リタイアした平田周造(渋谷天外)と妻・富子(井上恵美子)、周造の長男で働きもの・幸之助(曾我廼家八十吉)とその妻で専業主婦の史枝(川奈美弥生)、二人の子供、そして周造の次男で結婚できない庄太(藤山扇治郎)が同居する三世代住宅が舞台。富子が古稀の誕生日に離婚の意思を明らかにしたため、周造の娘・金井成子(泉しずか)と働きのない夫・泰蔵(寛太郎)も加わってひと騒動に。

類型的な設定だが、さすが山田監督、洒落た展開で泣き笑いを作り出していく。

幸之助が亭主関白的な一面を見せるのには違和感を覚えるが、富子や史枝が妻の悩みや夢を語り女性客の共感を呼ぶのではないか。

周造と庄太がそれぞれ花道で辛い心中を独白するのはうまい演出。天外は男の悲哀を漂わせ好演であった。

3日所見。

 

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