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2020年11月18日 (水)

十月大歌舞伎と顔見世

先月に続き歌舞伎座を拝見した。新型コロナウイルス対策で四部制。各部1時間前後の演目の一本建てである。
席は前後左右があいている。空席にしている座席が痛々しい。背もたれと跳ね上がっている座席が、二本の幅の広い布で縛られているのだ。
他の演劇でも同様かも知れないが、歌舞伎の苦難の時を感じた。
しかし同時に、その布から苦難に立ち向かう俳優、裏方、スタッフら歌舞伎関係者の不屈の闘志を見た。

拝見したのは10月14日の第二部「角力場」。濡髪を白鸚。放駒と与五郎の二役を勘九郎が勤めた。
白鷗の濡髪に大物力士の重厚さがあり、優しさも加わっている。勘九郎も好演。吾妻に高麗蔵。
11月9日には顔見世第一部「蜘蛛の糸」、第二部「身替座禅」。
「蜘蛛の糸」は女童、小姓、太鼓持、番頭新造、傾城実は女郎蜘蛛の精を猿之助がテンポよく演じ分ける。
女郎蜘蛛が狙う源頼光に隼人。病の頼光を守る四天王とその女房たちを勤めるのは猿弥、福之助、笑也、笑三郎。新型コロナの話題も取り込んでにぎやかな舞台。
「身替り座禅」は浮気な夫、山蔭右京に菊五郎、恐い奥方玉の井に左團次。大ベテランが安定した笑いを生み出す。太郎冠者の権十郎が好助演。侍女に尾上右近、米吉。

 

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